今回の記事は、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』でブレイクするもテレビから干されたという感じが拭えない能年玲奈(のん)さんの2021年現在について、荒れに荒れた事務所独立騒動の詳しい内容も含めつつお届けいたします。
『あまちゃん』の劇中でのセリフ「じぇ・じぇ・じぇ」は2013年の新語・流行語大賞の年間大賞に輝きました。
それほど凄いインパクトを与えた作品に出演したにも関わらず、能年玲奈(のん)さんがレプロエンタテイメントを退所した理由。
さらには、退所後の彼女の大躍進にフォーカスして参ります。
能年玲奈(のん)のプロフィール
出典:公式instagram
本名:能年玲奈(旧芸名)
出身地:兵庫県神崎郡
身長:166cm
血液型:A型
事務所:レプロエンタテイメント(2006〜2016年退所
個人事務所 nonを設立
2013年『あまちゃん』出演以前
女優デビュー前は、あのガッキー(新垣結衣)さんがモデルをしていた雑誌『ニコラ』の専属モデルを務めていました。
現在の清楚なおっとりした雰囲気とは違いますね。
能年玲奈さんの女優デビュー処女作は2010年映画『告白』であり、本作ではセリフ無しの生徒役と初めからドカーンと大役とはいかなかったようです。
そんな彼女が、世間一般に認知されるようになったのは、2012年3月カルピスウォーターのcmキャラクターに抜擢されたことが大きかったことでしょう。
出典:PRTIMES
カルピスウォーターの歴代cmガールには、長澤まさみ・BOA・土屋アンナ・川島海荷さんなど壮々たる顔ぶれが選ばれています汗・・・
あまちゃん出演!!1953人の中から選ばれしTHE実力派女優
出典:ザテレビジョン
NHK朝ドラのヒロインオーデイション1953人の中には、吉岡里帆さんや有村架純さんなど豪華女優人の顔ぶれもあったというから驚きです。
有村架純さんは、ヒロイン役で落選し脇役(ヒロインあきの母・春子の若き日)に起用されたそうです。
実力者の中の実力者、その後能年玲奈(のん)さんは日本アカデミー賞新人俳優賞など数多くの賞を獲得しています。
しかし、『あまちゃん』出演から一年後の2014年4月のテレビ出演を契機にテレビから姿を消します。
事務所独立騒動の経緯と芸能界に与えた大きすぎるインパクト
2014年の映画『海月姫』から2019年『むちをつけなんせ』上映まで約4年もの間、映画出演なし。
さらには、テレビ出演ドラマに関しては、「世にも奇妙な物語」(2014年4月5日フジテレビ放送)に出演して以来なし。
干されていたことは周知の事実です。
干された原因である個人事務所独立騒動について時系列で振り返ります。
①事務所を辞めたい!!能年玲奈の叫び
(のん)さんが、「事務所を辞めたい」とマネージャーに伝えたのは、2014年1月の映画『海月姫』の後のことでした。
週刊誌で、報道される一年も前から事務所社長と話し合うもまとまらなかったようです。
話し合いがまとまらない中、能年玲奈さんは個人事務所「三毛&カリントウ」を事務所に無断で設立します。
②週刊文春・名誉毀損で訴えられ、裁判に発展
能年玲奈さんの干されている現状と個人事務所設立という当時は珍しい行動から週刊誌では、能年玲奈は、とある人物に洗脳されているのではないか?だから事務所は能年玲奈に手を焼いているといった論調で報道されていました。
とある人物とは、演出指導の滝沢充子氏:通称「生ゴミ先生」と週刊誌では報道されていた人物です。
生ゴミ先生の異名:「あなたは女優にならなきゃ生ゴミね」と、厳しくダメ出しをしたことから
結論、生ゴミ先生の洗脳報道は全くのデマ報道です。
数々の独立騒動に関する報道が流れる中、週刊文春の下に掲載された記事が名誉毀損で裁判沙汰になります。
出典:週刊文春2015年5月
②能年玲奈の仕事を合理的な理由なく干している
③事務所社長が能年玲奈との面談で激高するなどパワハラを行った
裁判の結果としては、名誉毀損として週刊文春側に440万円の損害賠償を命じる判決が下ったのですが、判決で認定された事実が驚きです。
①あまちゃん放送開始当初まで月給5万円であった
都内のマンションに4〜5人で共同生活であり、生活費やレッスン代は事務所負担のため月給5万円というのは、趣味・娯楽費と考えた方が良さそうです。
どちらにしても世間で思われているような優雅な芸能人というのはホンノごく一部のようですね。
②能年は契約を更新しないことを希望していたが、事務所は受け入れなかった。
契約条項に、契約終了後事務所は一度だけ契約延長を強制できる旨があるとのことで、タレントを所有物のようにしている感は確かにありますよね。
③「のん」に改名し、独立をはたす
能年玲奈さんは2016年7月に、芸名を「のん」に変更して活動を再開しました。
わざわざ改名した理由が、「能年玲奈」という本名を所属事務所の許可なく使用できなくなったためだというから驚きです。
「のん」に改名後も元所属事務所レプロエンターテイメントのHP上に、能年玲奈さんのページが削除されずに残っていたことから事務所と合意せずに独立をはたしたようです。
もちろん事務所側は、同月14日に能年玲奈さんとの契約は続いており、独立したことは認めないとして、東京地方裁判所に係争中という声明を出しています。
裁判の結果によっては、債務不履行に伴う賠償を請求されてもおかしくなかったわけですから能年玲奈(のん)さん肝っ玉が座ってますね。
さてはともあれ、活動再開後は映画アニメ『この世界の片隅に』で、主人公・すずの声を演じ、異例の大ヒットを記録しました。
出典:Amazon.co.jp
監督から「のんさん以外のすずさんは考えららない」と熱烈なラブコールで起用されたといいますから「のん」さんの実力はやはり本物なのでしょうね。
以上、事務所独立騒動のあらましを紹介して参りました。
この能年玲奈さんの独立騒動が、裁判沙汰になったため(注:裁判の論点は、週刊誌の内容に対する名誉毀損)芸能界に大きなインパクトを与えます。
④その後の芸能人独立ラッシュのきっかけをつくる
能年玲奈さんの独立騒動後、流れが大きく変わったのは、2018年2月公正取引委員会が芸能人などのフリーランスにも独占禁止法を適用すると見解をまとめてからです。
大まかな内容は、事務所が契約を終えた芸能人の移籍や独立を一定期間制限したり、活動を妨害することを示唆したりすれば独禁法で禁じる「優越的地位の乱用」にあたるということです。
初の大きな適用例としては、2019年7月公取委はジャニーズ事務所が民放テレビ局などに対し、元SMAP(現・新しい地図)の3人を「出演させないよう圧力をかけていた疑いがある」として、行政指導した例があります。
その後、SMAPや他のジャニーズ所属俳優・吉本工業の芸人の独立ラッシュが相次ぎます。
出典:yahoo news
YouTubeやInstagramなどSNS(ソーシャルネットワークサービス)の普及により、知名度さえあれば個人でも芸能活動を行えますものね。
一度有名になれば、個人で活動した方が良いといった風潮。
芸能界のフリーランスブームとでも言いましょうか。
ただ、能年玲奈さんの独立騒動が与えた影響は大きかったことだけは確かです。
2021年現在「のん」の年収は1億越え!現在の主な活動
2020年10月7日、「週刊文春」とレプロエンターテイメントとの名誉毀損訴訟の判決が確定しました。(1億1000万円の賠償求めに対し、違法性が報じた目的の公益性により違法が阻却され440万円の支払いとなった)
能年玲奈(のん)さんの独立騒動の残り火は完全に鎮火したわけですが、テレビでは相変わらず(のん)さんの姿を観ることはありませんよね。
では、事務所独立は失敗に終わったのでしょうか?!
実はそうではないようです。イヤむしろテレビ出演以外のニッチな市場で絶賛活躍中なんです。
年収は軽く見積っても1億円は、超えているであろうことを紹介して参ります。
豪華タワーマンション住み
現在、のんさんが住むマンションは家賃だと月40万円以上する都心の高級物件だそうです。
賃貸だとして、年間で500万円近くの支払い。汗・・
レプロ所属時代の彼女の月収が5万円だったと言いますから、独立後の方が格段に稼ぎが良くなっていますね。
そんな稼ぎがどこから出ているのか、現在の主な収入源はCMです。
CM本数が凄い!『影のCM女王』
テレビへの出演こそありませんが、JR西日本のイメージキャラクターや警視庁・グーグル・ユニクロ・GODIVA・ロート製薬などと契約してます。
JRのCMキャラクターなどは同じみですよね。
出典:朝日新聞
出典:UNIQLO
のんさんがCMで引っ張りだこな理由は、出演料が比較的に安い上に知名度があるからだそうです。
JRのCMなどは、独立してからすぐに出演していましたよね。
まとめ
独立騒動による裁判の結果、公正取引委員会を動かし、さらには芸能界全体にまで独立ブームを巻き起こした能年玲奈、現(のん)さん。
地方やCMなど地上波以外での活躍が凄く『あまちゃん』当時よりも爆稼ぎしています。
また、最近ではNHKへの出入りもあるそうなので、テレビドラマへの完全復活も近いかもしれないですね。
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